こんにちは。
引っ越してからひたすら自炊をしています。
自炊をすればこんな安いお金でこんなにも食べられるといまさらながら気づき、いつまで続くかわかりませんが、できる限り自炊を続け、いつの日か自炊マスターになりたいですKEI. (@DoKei56) | Twitterです。
今日改めて感じたことを簡単に書きたいと思います。
長所と短所は、、、
それはタイトルにある通り、
「長所を伸ばすかのか?短所を補うのか?」
です。
活動場所が変わり、ここでの活動では、昨年の筑波大での活動と比べ、けがをした選手の復帰をサポートするということの比重が大きくなりました。
怪我をしたからには何かしらの原因があって(アクシデントだとしても)、例えば捻挫であれば、足関節周囲の機能低下だけでなく、股関節周囲の筋力不足や、動作に問題がある場合など、原因は多岐に及ぶと思います。
慢性傷害であれば、例えば膝蓋靭帯炎であれば、膝関節中心の動作になってしまっていたり、足関節の背屈可動域に制限がかかっていたりなどがあるでしょう。
これは、怪我をした原因であり、再発予防のためにも改善していくことが必要だと思います。
そして日常生活に戻るだけであれば、極論これだけで十分です。
しかし、アスリートが対象である場合、当たり前ですが、アスリートの願いは日常生活に復帰することではなく、競技に復帰すること、
でもなく
競技で高いパフォーマンスを発揮すること
そして勝負に勝つこと
であるはずです。
なので復帰に至るまでに、患部またはその原因因子への対応は必要不可欠であると同様に、競技パフォーマンス向上のためのトレーニングも必要不可欠です。
という前提を踏まえたうえで、今回のテーマである、
「長所か、短所か」
です。
競技パフォーマンスを向上させるためのトレーニング、となると、まず選手の特徴を把握し、選手がどこを目指しているかを踏まえたうえで、必要となるトレーニングを行っていく、という流れだと思います。
その手段としては、長所を伸ばそうとするのがよいか、短所を補完しようとするのがよいかどちらでしょうか?
もちろん
「どちらもやるべきだ、当たり前だ」
「長所を伸ばすためには短所を補わなければならない」
という考えは理解しているつもりです。
しかし、特に怪我をした選手に対しては、原因や短所にばかり目が行き、それを改善することで結果的にパフォーマンスも上がり、怪我もしにくくなる、といった考えになりがちだと改めて感じました。
これは結局、長所を伸ばそうとしているわけではなく、短所を埋めようとしているだけです。
もちろんそれによって、身体的な変化は起きると思います(例えば筋力不足という欠点を抱えた選手に対して、最低限の筋力・パワーを獲得できるようにサポートしていくことでパフォーマンスが向上する可能性が高い、といったように)。
アスリートに対して、トレーニングを指導するのであれば、
「長所に対してアプローチすることを中心として、その障壁となりうる短所にもアプローチする」
といった流れが正当なのではないでしょうか。
関節可動域を測定して、股関節内旋が固いという欠点があったとしてもそれが長所の障壁となりえないのであれば、短所であったとしてもアプローチの優先度は低いはずです。
体幹部の安定性が短所だとしても、それを他の部分で補っており、長所を伸ばすうえで体幹部の安定性がそれほど重要でなければ
「コアが弱いからコアトレーニングだ!」
とはならないはずです。
これは、何も、怪我をした選手に対してだけでなく、パフォーマンス向上を望む選手すべてに当てはまる話で、体が固い、コアが弱い、筋力が弱い、といった短所ばかりに目がいき、それを補うサポートをしただけで仕事をしたつもりにならないように、自分への忠告の意味も込めて書きました。
やはりアスリートを対象にするのであれば、リハビリを見るとしても基本的なトレーニング、生理学等の知識が必要であるなあということを改めて感じました。
大切なのは
「個別性」
と
「長所を伸ばす」
ことなんだろうなと。
アスリートの身体能力をなめちゃいけない、という言葉を最近よく聞きますが、多少の短所があったとしても、多くの場合それ以外の要因で補完して、高パフォーマンスを発揮するのではないでしょうか。
であればその短所は、数値上やテスト上で短所だとしてももはや短所ではない場合もあります。
そしたらそこに使う時間は無駄になってしまう、、、
というようなことを改めて考えさせられたので長々と書いてしまいました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。