KEI.'s blog

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#58 競技パフォーマンスと要素還元主義という考え方。

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こんにちは。

最近あまり更新できていませんがネタ切れというよりもいろいろ考えることができて書くことがまとまっていないという感じですKEI.(@DoKei56) です。

そして今回も前回に引き続き、概念的な内容なので興味ない人はすっ飛ばしちゃってください。 

何言ってるんだこいつという感じの内容かもしれませんがご了承ください。。。

 

要素還元主義

突然ですが 、

要素還元主義という言葉があります。

簡単にまとめると

「物事をいくつかの要素に分解していって、それらを解明していけば、元の対象(現象、もの、人などなど)を明らかにすることができる」

という考え方です。

 

 

 

つまりこういうことです。

 

ここに「KEI.のおいしいカレー」があります。

このカレーはとんでもなくおいしくてミシュラン3つ星がつきました。

カレーには、カボチャ、鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎが入っていました。

ルーはバー〇ンドカレーです。

 

A君は考えます。

なぜこのカレーはおいしいのだろう。

ん?

このカボチャは、、、

なんかわかんないけどすごいおいしい!

もっと詳しく調べてみると、、、

なんかすごいうまみ成分が入ってる!

なるほどKEI.のカレーがすっごくすっごく世界一おいしいのはこのカボチャのおかげだったのかああああああああああああああああああっはああああいいい。

 

と。

 

そこへもう一人B君が出てきて言います。

いやちゃうねん。

このカレーの鶏肉は俺が丹精込めて育てた鳥からできてるんやで。

カボチャなんかうまくてもカレーの味は変わらんで。

むしろ鶏肉の味をころしてしまうんやで。

だからKEI.のカレーがうまいのは俺の鶏肉のおかげやし、そもそもカボチャなんかいれないほうがうまいんやでえええええええええええええっふぃええええいいいぃぃぃぃ。

 

と。

 

 

こんな争いが起きますが、実際にA君B君が言っているのはともに

「カボチャがおいしいカレー」

「鶏肉がおいしいカレー」

であって、

「KEI.のおいしいカレー」

ではないのです。

 

もちろんカボチャがおいしいことや鶏肉がデリシャスであることで結果的にカレーがおいしくなることはありますが、それはKEI’sカレーの本質ではないのです。

鶏肉もカボチャもジャガイモもみんな入っていて、さらに味付けやKEIの圧倒的料理技術、もしかしたら盛り付け方も含めて全部で「KEI.のおいしいカレー」となるのです。

 

 

スポーツの競技パフォーマンスでも同じことが言えるはずです。

 

「競技パフォーマンス」を向上させなければいけないのに、よくよく考えてみると、カボチャや鶏肉の質の向上だけを追い求めてしまっていることは起こりうることだと思います。

 

また、カボチャの質(体力要素)を上げていけば、カレー(パフォーマンス)が自ずと向上するというのも乱暴な考えではないでしょうか?

 

筋力、柔軟性、持久力、スピード、調整能力、、、、、

それぞれを個別に向上させていけばパフォーマンスが向上する、ことにはすると思いますし、実際に向上することを経験したことはありますし、見たこともあります。

 

しかし運動パフォーマンスは、人の身体は、料理以上に複雑で様々な要因が関わりあって構成されいます。

と考えるとやはり、全体をみて、見たうえで部分に目を向けて、そのうえで全体を、、、

といったような視点・考え方が必要だと感じます。

 

「サッカーの体力は、素走りでは向上しない」

サッカーのピリオダイゼーションを実践する現場で活動して感じること。-レイモンド・フェルハイエン氏のコンディショニング理論- - KEI’s Sports & Trainingより)

なんてのはその典型例で、サッカーに持久的能力が必要だからといって、それだけを切り取って、いわゆる素走りを行っても、もちろんパフォーマンスが向上する選手もいますが、向上しない選手・むしろマイナスとなる選手も存在します。

 

科学的データだけ、逆に経験則だけを信じてしまうと、要素還元主義の落とし穴にはまってしまいそうです。

 

体の使い方より筋力

逆に

筋力より体の使い方

のような話はよく出ますが、これも結局はパフォーマンスの部分的な要素ばかりに目がいってしまっているのではないでしょうか。

 

 

と、ここまでばっと書きましたが、この辺の考え方は自分でもうまくまとまりきってはおらず、圧倒的に勉強不足・経験不足です。

また、このような考えをしっかり持ったとして、じゃあ実際に現場で活動するときにどうするのか?という課題が生まれます。

 

また、だからと言って要素を個別にトレーニングすることが悪いことではないというのが難しいところだと思います。(ウェイトトレーニング等がが意味ないと言っているわけではないです。これらはそれぞれの能力を向上させるのに効果的なトレーニングです。たまにある、スポーツ動作にウェイトトレーニングを近づけていけばいい、的な考えを言っているわけではないのでそこを勘違いしないでもらいたいです。)

 

まだまだな状態で書いてしまったのですが、要素分解して考えるのは便利なようで実際には全体を見失いやすい考え方なので気を付けないとなあと最近ずっと考えているのです。

 

何が一番やっかいかといえば、全体を見ているようでそれは結局部分でしかないということが往々にして起こりうるということだと思います。。。

そして大体それを自分では気づけないのです。。。

 

ということで全然まとまっていませんが今回はこの辺で終わりにします。

 

結論

ちなみにシチューはルーではなく小麦粉と牛乳で作る派です。

20代大学生! 将来スポーツ界で生きていくこと、 運動で日本中の人達を豊かにすること目標に勉強中。。。