こんにちは。
KEI.です!
これまでアジリティに関して3つ記事書いてきました。
今回はアジリティ第4弾です。
前回記事↓
第3弾では、
・内側の脚で減速すること
・外側の脚で加速すること
・重心を進行方向に倒す、残すこと
がポイントだと書きました。
ただ、この方向転換の方法をいつも使うべきかと言われれば,そうではないです。
また、方向転換後に素早く加速するために注意するポイントがあります。
今回は、方向転換後により速く加速する技術について書いていきたいと思います。
アジリティシリーズです↓
1ステップで曲がる
前回記事で,
「内側の脚で減速してから~」
と書きました。
この方法は方向転換の角度が鋭角になればなるほど効果的です。
なぜならこの方法では、減速と方向転換後の1歩目をうまく行うことができからです。。
しかし、前方へ進みながら勢いを殺さずに曲がりたい時、またスピードが上がっていない状態で方向転換する場合には、この方法は適しているとは言い難いです。
角度が浅い場合、スピードがまだ上がっていない場合には以下動画のように1ステップで、もしくは同側の脚での2ステップ で方向転換を行います。
同じ脚で2回ステップを踏んで方向を変える例。
R80 Rugby Coaching: 1 v 1 Evasion Skills
動画23秒からのシーン。外側の脚の1ステップで方向を変える例。
これは多くのゴール型種目の球技で見られる動作です。
この一瞬の動きで相手の逆を突いたり、移動スピードを挙げたりしています。
加速時のステップ
1ステップで曲がるにしても、2ステップで曲がるにしても、または前回記事の方法で曲がるにしても、方向を変えるだけでなく、そこから加速しなければなりません。
外側の脚で移動方向を変えた後、どのように加速するのがよいでしょうか ?
The Opening 2016 | RB vs LB 1 on 1's
これはアメフト選手の1on1です。
このシーンではすでに減速されていて、かつ前方向への方向転換なので、どの選手も外側の脚だけで方向転換を行っています。
上の動画の51秒からの左方向への方向転換のシーン
このシーンでのメッシはドリブルから左へ方向転換を行いますが、アメフトの動画と同様の理由から片脚の1ステップで方向を変えます。
このような動きの中で、一瞬で加速し一気にスピードを上げるのに最も重要なのは外側の脚、、、
ではないです。
内側の脚で加速する
もちろん外側の脚は大切です。
しかし今回は、内側の脚に注目していきます。
以下は上のアメフトの動画の1分24秒からのシーンです。
黒い服を着た選手が左方向へ方向転換します。
内側の脚(左脚)に注目してみてください。
次にメッシのドリブルの動画51秒からのシーンです。
どちらの方向転換にも共通する加速時の動作として、
・外側の脚から素早く内側の脚に体重を移動させていること。
・内側の脚をついてから「クロスステップに移行→内側の脚で加速」していること。
があげられます。
この一連の動き↓
外側の脚で踏ん張るのではなく、移動方向を変えた後、
・いかに素早く内側の脚に体重を移動させられるか、
・クロスステップからの1歩目をいかに素早くスムーズに出せるか
が加速時のポイントとなりそうです。
ちなみにそれができていない例が、以下の動画で紹介されています(25秒から)
このシーンでは、右方向への方向転換後に、内側の脚に体重を移動させ、次の1歩を踏み出すことができていません。
そのため、クロスステップが行えず、スムーズに加速することができませんでした。
まとめ
今回は、方向転換後の加速局面の1歩目、2歩目に関して書いてみました。
多くのスポーツでは、動き出しの数歩の速さが重要です。
アジリティをトレーニングする一つのポイントとして、内側の脚、クロスステップを考慮してみてはどうでしょうか?
結論
内側の脚大切!(2回目)
PS.
上の動画の51秒からのシーンで、メッシの方向転換からその後のプレー↓
左方向への方向転換で、アウトサイド→インサイドのダブルタッチを行っています。
ここでも内側の脚を起点として重心移動と加速を行っています。