今日はとても風が強くて,地元の群馬県を思い出しました.
群馬県は冬になると,からっ風と呼ばれる北風が吹き荒れますKEI.です。
前回記事で股関節を中心に動かす動作である「ヒップヒンジ」について書きました↓
身体の後ろ側の筋肉を使って動く,そのためにはまずヒップヒンジ!
この動作は様々な場面で使われ,アスリート以外にもぜひ習得してもらいたい動作です.
前回記事では例としてデッドリフトを挙げましたが,スクワットでもこのヒップヒンジは重要です.
そしてヒップヒンジを習得して正しいスクワットができれば,不意に起きるぎっくり腰を防ぐことができるかもしれません.
スクワット
スクワットは下半身を中心に全身を効率よくトレーニングできる種目です.
大殿筋や大腿四頭筋を中心に下肢の筋肉を,また上半身の筋肉も姿勢をキープするために活動しています.
多くのアスリートが行っており,またアスリート以外でも健康やダイエット,ボディメイク,高齢者の運動機能改善など多種多様な目的で様々な人たちに採用されています.
まさにキングオブトレーニングです.
スクワットのポイントは
・お尻を後ろに引いていくイメージ(後ろにある椅子に座るようなイメージ)で股関節を曲げていくこと.(ヒップヒンジ)
・膝を曲げるというよりも,最初に股関節から曲げていき,その後自然と膝が曲がってくるように動くこと.
・背中が丸まったり,逆に反りすぎたりしないように真っすぐ保つこと.
です.
ぎっくり腰
ぎっくり腰とは,急性腰痛のことで,慢性腰痛(急性腰痛ほどの痛みではないが,長い期間継続する腰痛)とは違い発生したタイミングがはっきりしています.
通常発生したタイミングで
「腰がぐきっとなった.」
「腰が伸ばされた.」
というような自覚症状があります.
腰部周辺の靭帯や筋肉などが瞬間的に伸ばされることによって発生することが多いと言われています.
通常は数週間のうちに症状は改善されます.
しかし,椎間板ヘルニアや骨折,より重篤な傷害・病気である可能性もあるので軽く考えずに医師の診察を受けることをお勧めします.
ちなみにドイツ語では,Hexenschuss(魔女の一撃)と呼ばれるようです.
ぎっくり腰を未然に防ぐ
さて,ここからが本題です.
ぎっくり腰が発生する状況の一つに,
「床に置いてあるものを持ち上げる.」
があります.
思い当たる節がある人もいるのではないでしょうか.
そしてそれが起きるのは,腰が曲がった状態で持ち上げようとするからです.
この腰が曲がった姿勢は,負荷が腰部(腰椎)に集中しやすく,非常に危険な姿勢です.
この姿勢で力を入れたら「グキッ」といってしまってもおかしくありません.
ほんとこいつ笑ってる場合じゃないぞ.
腰に負担がかかりにくい持ち方
では,どのように持ち上げたらいいのかと.
そうです.
ここでスクワットが出てきます.
上のような腰を曲げた姿勢で物を持ち上げようとしてぎっくり腰が発生してしまうのは,腰部(腰椎)に過剰な負担がかかるためです.
腰を固定して下半身の筋肉を連動させるスクワットの動作をすることで腰にかかってしまう負担を分散させることができます.
スクワットの動きで行えば,物を持ち上げるときに起こるぎっくり腰の多くは防ぐことができます.
というかよっぽど重いものを持たない限り,スクワットの動きができれば,物を持ち上げてぎっくり腰になることはほぼないでしょう.
ではなく
こう。
ポイントは,
・背中を伸ばすこと.(お腹に力を入れる.)
・股関節を曲げること.(ヒップヒンジ)
・股関節と一緒に膝も曲げること.(めんどくさがらずに!)
・できるだけ持ち上げるものに近づくこと.(遠くにあるものを持ち上げようとすると負担が増える)
です.
まとめ
スクワットがアスリートのためのものだと考えている人もいるかもしれませんが,そんなことはありません.
アスリートでも,ものを持ち上げるときに腰を曲げて持ち上げようとしている人は多く,そんな持ち上げ方してたら腰痛めるぞ...と思うことは多々あります.
物を持ち上げるとき以外にも,物を押すとき,逆に引くときなどでもスクワットの姿勢がとれていれば楽に,安全に力を出すことができます.
また,股関節から動かすヒップヒンジの動きができれば膝への負担を減らすことにもつながります.
またスクワットというトレーニング自体が健康的な身体を作るのに効果的です。
ぜひ,アスリートはもちろん,アスリート以外の方もヒップヒンジとスクワットの動きは習得してみてください.
結論
文句言わずにまずはスクワットやっとけって.