こんにちは。
KEI.です!
スポーツに関わっていると必然的にトレーニングをしなければなりません。
アスリートであれば、競技力向上のために。
愛好家の方であれば、その競技をより楽しむために。
「いや、俺はこのスポーツを楽しみたいだけだからトレーニングなんかしてないぜ〜。」
なんて人でもやっぱりそのスポーツ・運動をしていること自体がトレーニングになっているわけです。
自分でやっている分にはトレーニングだけをしていればいいのですが、それをだれかに指導する場合、そこには「コーチング」がくっついてきます。
そんなわけで今回はトレーニングとコーチングについて、以前大学の研究室の先生が仰っていた
「トレーニングはは生理学、コーチングは心理学。」
という言葉について考え、書きたいと思います。
そんでそこからスポーツ外にも触れていきます。
トレーニングは生理学
トレーニングは、様々な手段、方法がありますが、突き詰めればどれも刺激への反応と適応です。
ウェイトトレーニングをして筋肉が肥大するのは、重いものを持ち上げるという刺激に反応し、それに適応するためです。
シュート練習をしたらシュートが上手くなりました、というのはシュートを打つという刺激に対して適応したからです。
どんなトレーニングでもこれは一緒で、だから目的に合わせたトレーニングを選択する必要があります。
それを元にバイオメカニクスや解剖学的知識、トレーニング学などの専門的知識、またそれらに付随する経験など様々な要素が組み合わさり実際のトレーニングが考案・実行されます。
つまり正しい専門的知識と経験があればトレーニングを考えて自分で実行することができるわけです。
コーチングは心理学
ただ、それを人に伝えるとなった時、話は変わります。
「教える」のではなく「伝える」が必要だからです。
教えると伝えるでなにが違うのでしょう?
「教える」と「伝える」
例えば教えるだけなら極論誰でもできます。
自分の知識と経験を教えてあげればいいだけです。
例えば選手Xにこう話したとします。
「筋トレも正しいやり方でやれば体が動かなくなるなんてことはないよ。だから筋トレしても大丈夫。筋トレは大切だからだからまずはスクワットをしようか。」
と。
ただ、これで、はいじゃあスクワットやります、ってなるのはその人が素直すぎるか何も考えてないかではないかと思います。
これは選手からすればただ
「筋トレしても体が動かなくなることはない。」
「筋トレは大切だから筋トレをしよう。」
という情報を教えてもらっているだけで、その言葉から伝わるものがそれ以上何もないからです。
いったら、
「〇〇教を知って不幸になることはない。〇〇教は素晴らしいからまずはこの本から読もうか。」
という布教活動と一緒ですね。
こうなると
「だってBさんは筋トレするなっていてたし、Cさんはインナーマッスルが~っていってたし、、、でも今筋トレしろって言われた、、、どうしたらいいんだい。」
となったらやっぱりその中で一番信頼できる人のいうことを信じる、もしくは参考にすると思うんです。
その内容がが正しいか間違ってるかに関わらず、です。
その信頼には、肩書や風貌、話し方、人間性、説得力など様々な要因が関係します。
また、別のシチュエーションで考えてみます。
例えば選手Aのプレーをみて、それをコーチングしている指導者が、
「全然できてないぞ。お前は〇〇が足りないからできないんだ。だからそのためのトレーニングをしようか。」
と
「Aは△△はよくできてる。ただ〇〇が足りないからうまくいってないんだ。そこがうまくできればもっとうまくいと思うからそのためのトレーニングをしようか。」
というのとではどうでしょう。
「教えて」いるのはどちらも「〇〇が不足していてそれが原因で良いプレーができていないからトレーニングしよう。」という答えです。
ただどちらが「伝わる」かと考えた時前者と答えるのは、よっぽどの負けず嫌いかドMじゃないでしょうか?
心理学
で、結局何が言いたいかと言ったら、
「伝える」は相手がどう感じるかを考えた「心理学」であり、コーチングはトレーニングを「伝える」ことである。
つまりコーチングは心理学だ!
ってことです。
もしも選手との信頼関係ができていれば、「全然できてないぞ。~」というコーチングも有効かもしれないですし、相手が男子か女子かでもコーチングは変わってくるでしょう。
自分の言葉・考えを伝えるには相手の気持ちを動かさなければなりません。
その手段として武器になるのは、知識なのか、人間性なのか、話術なのか。
それは人それぞれで、そしてそれがその人のコーチングの能力の根幹となるのではないでしょうか。
トレーニングのスペシャリストはコーチングのスペシャリストである、なんてことはない。
たとえトレーニング方法をしっていてもそれをコーチング(伝える)ができなければコーチングのスペシャリストにはなれません。
逆にコーチングが最高でも、根本的な知識・経験がなければ質の高い指導はできません。これはなれ合いの関係になってしまう可能性があります。
どちらも違う能力だからどちらも必要なんです。
これはスポーツだけじゃなくて
日常生活でも自分の考えを伝える場面は多々あります。
そして、「コーチングは心理学」というのは何もスポーツだけの話じゃありません。
人に何かを伝えるとき、その時にはどんな場面でも、「〇〇は心理学」です。
他人に何かを頼むとき、「お願いは心理学」になります。
人前でプレゼンするとき「プレゼンは心理学」、
女の子に告白したいなら「告白は心理学」です。
僕がこのブログで何かを伝えたいなら「ブログは心理学」となるわけです。
状況が違っても「伝える」ということは同じなので。
アウトプット
で、心理学、心理学言ってるけど大切なのは心理学を学ぶことじゃなくて、伝える場を増やすこと、つまりアウトプットの場を、機会を増やすことです。
うまく伝えられないのはその経験が足りてないからです。
女の子とうまく話せないのはその経験がないから、というのといっしょです。
「いやあ、俺は十分に積んでるけどうまく伝わらないんだよね。」
という場合は、方法に問題があるか、人間性に問題があるかのどっちかじゃないかと思います。
それは僕もひしひしと感じていますし、結局知識だけ蓄えていっても何にもできないんですよね。
それをそとに発信して「伝えて」いかないと。
まとめ
今回偉そうにトレーニングだコーチングだ心理学だアウトプットだと書いてみましたが、これは僕自身が課題としていることで、その考えをまとめるためにも書きました。
リハビリ中に選手のモチベーションをどう高めるか、とか、どうしたら自分の考えが伝わるか、とか、そう伝えたらわかりやすいかとか。
同じ悩みを持っている人は多いと思うので、そんな人から話を聞いてみたいです。
ありがとうございました。
結論
相手の気持ちを考えろ!