こんにちは。
KEIです!
みなさん、クリスティアーノ・ロナウド選手を知っていますか?
世界最高のサッカークラブの1つである、レアル・マドリードに所属するプロサッカー選手です。
そのロナウド選手、世界で最も稼いでいるプロスポーツ選手ランキング2016で1位となっています。
その年収なんと8800万ドル!
日本円にして94億円です!
それ以外にも多くのスポーツ選手の年収がランキング化されています。
以下のサイトで見てみてください。↓
日本人からはテニスの錦織圭選手や野球の田中将大選手がTOP100入りをしています。
Jリーガーの年収
さて、世界のTOP100の収入を見たところで日本に目を向けてみましょう。
プロサッカー選手は子供の将来の夢ランキングにも上位ランクインするほど夢のある職業です。
成功すれば好きなサッカーを職業にしつつ高給をもらうことができると、一般的には考えられています。
J1リーグの年俸
ここにはJ1リーグ登録選手534人の年俸がまとめられています。
もちろんこれは年俸であるのでここに加えて勝利給や出場給などの+αや、選手によっては広告契約料等から収入を得ている選手もいるでしょう。
第1位、遠藤保仁選手の1億6000万円!
さすが遠藤選手です。
それ以降にも何千万の年俸が並んでいきます。
そしてその平均年俸は2106万円。十分夢のある数字ですね。
しかしどんどんページを下っていくと、
あれ?と思いませんか?
179位の選手から年俸は2000万円になります。
いやそれでも十分なのですが、平均が2106万円なら270位くらいまでは2100万くらいなのかなあと思っちゃいますよね。
しかし実際はその270位から年俸は1000万円まで下がります。
いやあ、まだ十分でしょ!だって1000万円だよ?年収1000万!
と思ったあなたはさらに下まで行ってみましょう。
年俸1000万円は上位311人までです。
残りの223人の選手は1000万円を下回ります。
さらに上位4分の3以下の順位では年俸は600万円前後にまで下がってしまうのです。
もちろんこれに付随して先ほど書いたように出場給や勝利給などをもらえば年収はもっと多くなります。
しかしそれでもこれが日本最高峰リーグの選手の給料の現実です。
J2リーグの年俸
J2といってもプロサッカー選手。
それなりの給料をもらっているだろうと思いませんか?
しかし実際には平均年俸は400万強となっています。
200万円の選手もざらにいます。
これがJ3以下になると平均を算出するのも難しい金額になってしまうようです。
セカンドキャリア問題
Jリーガーの収入に関して少し前にこんな記事が出ています。↓
記事内にも書かれていますが、Jリーガーの平均引退年齢は25歳です。
選手として成功すれば30歳を超えてもプロとしてプレーし続けることはできますが現実として多くの選手が3~10年のうちに選手生活を終えます。
例えば25歳で引退せざるを得なかったとしましょう。
60歳で定年退職するとして残り35年あります。
人生トータルで考えると残り50年以上を考えなければならないのです。
現役生活は人生から見ると圧倒的に短いです。
そこで問題となるのがセカンドキャリアです。
これは僕の通う筑波大学体育専門学群でも講義の中でたびたび出てくる問題です。
ACミラン所属の本田圭佑選手は
「サッカーは人生のウォーミングアップ。人生の一部。」
という言葉を残しています。(下記事参照↓)
ビジネスパーソンとして生きてきた人は何歳になっても転職は可能でしょう。
しかしサッカーしかしてこなかった選手は引退した後一般企業からは「スペックなし」とみられてしまうようです。
選手や、その世界を夢見る子供たちは引退後の生活も考えなければなりません。
それが現実だからです。
本田圭佑選手ですら「人生の一部」と考えているのですから。
またこれはサッカーの世界だけにとどまりません。
この問題はスポーツ界全体の問題です。
武井壮さんの言葉
セカンドキャリアを語るうえで武井壮さんは外せないと思います。
今では誰もが知っている武井壮さんですが、過去に陸上の十種競技で日本一をとった時狭い世界での地位と知名度以外状況が何も変わらなかったことに失望したそうです。
その経験から、スポーツの世界から外に踏み出すことや、自ら行動することの重要性に築いたと語っています。
そんな武井壮さんが昨年Facebookでこのような投稿をしました↓
経験した人が語る言葉の力は大きいです。
なぜなら行動が伴っているから。
現役時代に競技以外にも学ぶことの必要性を語っていますが、本田選手も言葉は違いますが、時間の有限性という言葉で同じような考えをもって行動していることがうかがえます。(過去記事参照)
また昨日は自身のTwitterで武井さんは以下のようなツイートをしています。
アスリートのセカンドキャリアを話し合う。。
— 武井壮 (@sosotakei) September 17, 2016
『アスリートの引退後の受け入れ先が無い』と言う人はたくさんいるのに『アスリートには引退後に社会に受け入れてもらえる能力が足りない』と話す人はいないのが問題だわ。。
今回はJリーグを例に話を展開しましたが、これはサッカー界ではなく、スポーツ界の問題なのです。
サッカーですらこの現状で、武井さんの言葉からわかるようにマイナースポーツはさらに厳しい現実があります。
そしてそれはプロスポーツの世界だけの課題ではありません。
なぜプロでもない僕がこんな記事を書くのか
正直プロスポーツ選手に読んでもらいたくて書いているわけではありません。
もう分かっていることだと思うので。
しかしこの問題はその世界を目指す子供たちの問題であり、そこに関わる大人(指導者)の課題だと思うのです。
それを知ってもらいたいです。
プロを目指すなと言っているわけではありません。
そこはアスリートは目指すべき世界です。
もちろんお金が全てではないことはわかっていますし、その点は武井壮さんの投稿から考えることができるでしょう。
そうではなく、努力を重ねてプロになったがそうなるまでその現実を知らなかった、となるのが問題なのです。
また、その競技の世界以外を学ぼうとしないことが問題なのです。
プロを目指しながらも第2の武器を身につけることは不可能なのでしょうか?
圧倒的才能を持ってアスリートとして10年間やれれば人生はそれだけでいいのでしょうか?
それは単に自分、または子供のポテンシャルを無駄にしているだけではないでしょうか?
少しでもスポーツ関係の方々が考えるきっかけになればと思い、武井壮さんの言葉の紹介も兼ねて書きました。
ありがとうございました。